臨床検査科

ビジョンと戦略

南大阪病院の理念・基本に基づいた臨床検査科のビジョン(展望)と戦略を策定しています。

(ビジョン)
診療支援、連携を通じて、医療の質の向上に貢献し、患者様に満足してもらえる検査室・臨床検査技師をめざす

(戦 略)
人材の育成、組織の活性化を通じて自ら改革し続けるシステムを確立し、患者、診療、看護、経営の満足度・信頼度を向上させる

スタッフ

臨床検査管理医1名(常勤医)を顧問に、臨床検査技師23名(非常勤1名)、看護師1名(非常勤)、事務員1名(非常勤)で、当院検査室ならびに関連施設の健診センターの検査業務を行っています。

認定施設

1.日本臨床検査技師会 精度保証施設認証(第16-0160号)
2.日本輸血細胞治療学会 認定輸血検査技師制度指定施設(No.189)
3.日本臨床細胞学会 認定施設(No.803)

外部精度管理調査参加

1.日本医師会 臨床検査精度管理調査
2.日本臨床検査技師会 臨床検査精度管理調査
3.大阪府医師会 臨床検査精度管理調査
4.大阪府臨床検査技師会 臨床検査データ標準化サーベイ
5.日本臨床細胞診学会 コントロールサーベイ

平成27年度 外部精度管理成績

外部精度管理調査団体名 評価
日本医師会 98.3点
 大阪府医師会  97.3%
 日本臨床検査技師会
評価 A+B
 100.0%

部門

臨床検査科は4部門からなります

1.検体検査部門 
(1)受付・採血
採血は看護師と臨床検査技師が実施しており、安全を第一に採血量も最小にとどめるよう努めています。

(2)一般検査
主に尿、糞便、脳脊髄液、胃・十二指腸液、穿刺液の検査を行っています。
尿検査は、尿をつくる腎とその排出路である尿路の疾患の診断をはじめ、全身状態の把握にもきわめて重要です。尿中のpH、蛋白、糖、潜血などの測定のほか、顕微鏡下で尿中の細胞成分(血球、上皮細胞、円柱、結晶など)を調べています。

糞便検査は、尿検査と同じく歴史的にも古い重要な検査です。固形便、軟便、水様便などの形状を調べるほか、消化管内での出血の有無を調べる潜血反応、顕微鏡を用いて寄生虫卵や原虫を調べる検査などがあります。

尿中の扁平上皮細胞 尿中の尿酸結晶

 

(3)血液検査
血液中に含まれる赤血球、白血球、血小板の数の算定、ヘモグロビン量の測定などのほか、顕微鏡を用いて血球の形態異常を調べる検査を実施しています。 また、出血を起こし止まらなくなる血液凝固異常の診断や治療のために出血時間、血液凝固機能などの検査も行っています。

赤血球と異常細胞

 

(4)生化・免疫検査
生化・免疫学検査は多数の検査項目があり、これらの分析方法は迅速化、微量化、自動化が進み、近年著しい進歩を遂げた分野です。

総タンパク、アルブミン等のタンパク質、尿素窒素、クレアチニン等の窒素化合物、コレステロール、中性脂肪等の脂質、ビリルビン等の色素、ナトリウム、カリウム等の電解質、鉄等の金属、AST、ALT等の酵素、CEA、PSA等の腫瘍マーカー、HBs抗原、HCV抗体等の肝炎ウイルス、梅毒等の感染症検査、甲状腺ホルモンなど、多くの種類の分析定量を実施しています。

生化学分析装置 TBA-200FR (1600テスト/時間)と生化学・免疫測定装置 TBA-c16000 (生化学検査項目1600テスト/時間、免疫項目200テスト/時間)の3台の分析装置を組み合わせ、病院、健診センターからの検査(生化学36項目、免疫検査項目6項目)をスピーディに実施しています。 生化学検査項目では、診察前30分報告を実施しています。

生化学分析装置
(TBA-200FR)
生化学・免疫測定装置
(TBA-c16000)

 

5)輸血検査
■血液型検査(ABO式Rh式)、交差適合試験、不規則抗体検査
■輸血用血液製剤(赤血球製剤、新鮮凍結血漿、濃厚血小板)の保管
■血液センターへの発注、病棟への払い出し、輸血暦の管理
■自己血製剤、アルブミン製剤の保管、管理、病棟への払い出し、輸血暦の管理
■輸血療法委員会で血液製剤の適正使用、血液センターからの情報提供
などを行っています。

(6)微生物検査
血液、尿、喀痰、糞便、分泌物、膿などから、感染症の原因となっている病原微生物を検出し、抗生物質に対する効果を調べています。
また、インフルエンザやノロウイルスなど感染力の強いウイルスの迅速検査も行っています。 また、MRSAやMDRPなど院内感染対策に重要な耐性菌の迅速な情報提供に努めています。

SS寒天培地に発育したサルモネラ菌 血液寒天培地発育した肺炎球菌

 

2.生理機能検査部門
(1)心電図検査、負荷心電図検査
心臓の筋肉(心筋)は、血液を送り出すために縮む(収縮)とき、電流を発生させます。この電流をとらえ、波形の図形(写真)として描き出すのが心電図検査です。この波形の幅、高さや深さを正常と比較して、心臓機能の状態を判断します。

負荷心電図検査は、心臓に運動や薬剤などの負荷を加えて、心電図を記録するもので、潜在性の虚血性心疾患の発見に役立ちます。その他、ホルター心電図検査、トレッドミルによる負荷心機能検査などがあります。

(2)超音波検査(心臓・腹部・乳腺・甲状腺・血管)
超音波とは、耳に聞こえないほど高い周波数の音波をいい、人体に入射しその反射の量や強さを画面上に明るさの強弱などで表し、画像を作るものです。

超音波検査は、人体に害がなく苦痛をともなったり 薬を服用する必要もないので、その応用範囲は広く、心臓、肝臓・胆嚢・膵臓等の腹部臓器、乳腺・甲状腺などの体表臓器、血管などに利用されている検査です。

(3)肺機能検査
肺の容積や、空気を出し入れする換気機能のレベルを調べる検査で、肺活量、%肺活量、努力性肺活量、1秒量、1秒率、などを調べます。

(4)脳波検査

(5)睡眠時無呼吸検査 (睡眠時無呼吸外来のご案内参照)

― 睡眠時無呼吸外来のご案内  ―

(6)血圧脈波検査(ABI/PWV検査)
足関節と上腕の血圧の比較や脈波の伝わり方を調べることで、動脈硬化の程度を測定します。この検査を行うことにより動脈硬化(血管の老化など)の度合や早期血管障害を検出することができます。
(7)基礎代謝測定検査(メタボリックアナラザー)
当院では基礎代謝を測定することができる機器、メタボリックアナライザーを導入しました。

基礎代謝量というのは、安静にした状態で消費するエネルギー量のことで、内臓を動かしたり、呼吸をしたりといった生命を維持するために最低限必要なエネルギー量のことです。 そこでこのメタボリックアナラザーは、片手で持てる大きさの測定器(写真)で、横になって安静にした状態で5~10分間普通に呼吸するだけの簡単な検査で基礎代謝量を測定できます。

正確に測定することで、被験者に適した運動・食事療法のプログラムを計画することが可能になります。 糖尿病・低栄養・貧血・甲状腺疾患などの患者さんが保険適用となります。

(8)24時間自動連続血圧測定検査
当院では日常生活中の血圧変化を調べることができる、24時間自動連続血圧計です。 血圧の日内変動は個人差が大きく、特に日中の活動、睡眠中等の家庭血圧測定では捉えられない血圧の変動を調べることが可能となりました。
3.病理検査部門(病理診断科参照)

 ― 病理診断科 ―
4.チーム医療部門 (以下のチーム医療への貢献を参照)

患者様から、そして医師、看護師他、病院全体から必要とされる検査室として、臨床検査技師の専門性を生かしたサポートを行っていこうと積極的にチーム医療に参画しています。
ICT(感染制御チーム)、NST(栄養サポートチーム)、糖尿病療養指導などの組織横断的診療支援や患者様向けの医療サービス提供活動を行っています。

これらの活動は ― 日本臨床検査自動化学会「チーム医療実践検査室ネットワーク」 ― に登録しています。
1)糖尿病療養指導

担当部門  検体検査室1名、生理機能検査室1名
活動内容
  • SMBGの指導
  • 糖尿病教室(総論、検査担当)
  • 退院時、血糖コントロールを中心に生活指導の実施

2)ICT感染制御チーム活動

担当部門  検体検査室2名
活動内容
  • 週1回のラウンドへの参加
  • 月1回の院内感染対策予防委員会への参加
  • 耐性菌の週報の作成

3)NST(栄養サポートチーム)活動

担当部門  検体検査室1名
活動内容
  • 週1回のラウンドへの参加
  • 検査データの作成・提供
  • 月1回のNST委員会への出席
  • 月1回のNST勉強会への出席

 

認定技師・資格者数

(2016.04.01現在)

認定機関 取得資格 人数
 日本臨床検査同学院  緊急臨床検査士 4
 二級臨床検査士(病理) 4
 二級臨床検査士(免疫血清) 1
 二級臨床検査士(微生物) 1
 二級臨床検査士(循環生理学) 1
 日本輸血細胞治療学会  認定輸血検査技師 1
 日本臨床細胞学会 (No.803)  細胞検査士 3
 International Academy of Cytology(IAC)  国際細胞検査士 3
 日本超音波医学会  超音波検査士(消化器) 5
 血管診療技師認定機構  血管診療技師 1
 日本糖尿病療養指導士認定機構  日本糖尿病療養指導士 2
 日本静脈経腸栄養学会  栄養サポートチーム専門臨床検査技師 1
 医療情報学会  認定医療情報技師 2
 健康食品管理士認定協会  健康食品管理士 1
 その他  一般毒物劇物取扱者 1
 特定化学物質等作業主任者 1
 有機溶剤作業主任者 1
 特別管理産業廃棄物管理責任者 1

 

▲TOPへ戻る

  • 入院のご案内
  • ご面会について
  • 外来受診のご案内