放射線科

当科は、放射線科専門医研修協力機関であり、放射線科専門医2名、診療放射線技師18名、看護師4名で診療活動に従事しています。診療放射線技師のうち6名は女性技師で、マンモグラフィ検査には女性技師(検診マンモグラフィ撮影A認定放射線技師)があたるようになっています。

CT、MRI、消化管透視などの診断が中心ですが、肝動脈塞栓療法(TAE)などのインターベンショナル・ラジオロジー(IVR)も当科で行っています。 院内各科よりの依頼検査・治療のほか、地域の病院や診療所からの検査の依頼もお受けしており、地域医療にも貢献しております。

患者様には今後とも最高の医療、最新の医療を提供できるように努力していきます。

放射線科医師について

放射線科医師というと、内科や外科と違ってあまりなじみがない方も多いかと思います。 主な仕事の内容は、CT・MRIなどの写真を見て、診断(病気の種類や病変の範囲など)を行うことです。

当院では、夜間や休日を除き、CT、MRIはほぼ全例、そのほか胃透視や注腸といったバリウムをつかう消化管の撮影やDIP(点滴を使用する腎臓~膀胱の検査)などの診断を行っています。 また血管造影(カテーテル検査)による腫瘍や血管奇形等の診断や、さらには血管造影の技術を生かしたIVR(インターベンショナルラジオロジー)、たとえば肝癌の肝動脈塞栓療法(TAE)や転移性肝腫瘍に対しリザーバー留置術なども施行しています。画像診断の専門家である放射線科医師が診断することで、より的確な診断に寄与しています。

そのほか、患者様にどの検査が適しているか、内科や外科の医師らと相談をおこない、また各科のカンファレンス(症例検討会)に出席し、再度フィルムを見て診断の確認を行ってゆくのも重要な仕事のひとつです。

資格・認定

当科の放射線技師18名のうち、医療情報技師 1名、医用画像精度管理士 1名、AI認定技師 1名、検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師 6名、胃がん検診認定技師 4名、肺がん検診認定技師 1名、救急撮影認定技師 1名、衛生工学衛生管理者 1名 が資格・認定を受けています。
また当院は、マンモグラフィ検診施設画像認定施設となっています。

検査機器紹介

当科の検査機器はすべてデジタル・システムで構成され、患者様に少ない負担で、より良い検査を受けていただけます。

X線CT(マルチスライス・ヘリカル対応)

マルチスライス・ヘリカルCTは、同時に多断面(スライス)を撮影できることから、撮影時間がさらに短縮され、これまでのCTより精密な情報が得られることにより、頭部・胸部・腹部の全ての臓器疾患の早期発見に有効です。
またコンピュータ3次元(3D)処理により立体的画像を得られることから、微細な血管や病変構造の観察が詳細に行えます。

この装置は、64列の検出器とダブルスライステクノロジーによ り1回転で128スライスの断面が得られます。  1スライスは最薄で0.5mmです。0.5mmスライスで得られた画像で3D再構成をし ますから歪の無い画像を得ることが出来ます。  造影剤の流入を12回/秒で測定しながら造影効果を 確認し撮影開始タイミングを計りますから精度の高 い心臓CT検査が行えます。

詳しい検査内容については、医師までお問い合わせください


頭部 胸部 大腸・直腸
腹部 腹部 大動脈・下肢動脈

3テスラーMRI(CANON社製 Vantage Galan3T 2019年4月稼働開始)

AI(人工知能)を用いてノイズ除去再構成技術を搭載した3テスラMRI装置で、一般的に高磁場装置のほうが画像の信号が強く高分解能画像を撮像することが可能です。

  MRI

mri1 mri2 mri3 mri4
 膝 下肢血管 頭部血管

 

MRIはAI時代へ
Aice(ノイズ除去再構成技術)搭載
人工知能と深層学習(DLR)
次世代の高分解能画像の実現を目的にAIと再構成を融合させたDeep Learning Reconstruction(DLR)を利用しSNR(信号ノイズ比)を飛躍的に向上させる再構成技術です。 世界で初めてMRI装置に実装されました。
mri5 mri6
「キヤノンメディカルシステムズHPより」
当院MRI室は、患者さんへの優しさを第一に考えて、 より早く、確実、快適な検査を目指しています。

血管撮影装置 INFX-8000V

X線受光面のFPD(平面検出器)とPureBrainによって鮮鋭度が従来に比べ格段に優れており、カテーテル寝台を動かさなくても全身を観察範囲とできるので心カテの後、下肢動脈まで患者様の体を 動かさなくても連続して撮影できます。
また、画像保存用高速磁気ディスクはトラブル時でも運転 を中断することなくデータの復元が出来ますから安心です。 今まで以上に安心して検査がうけていただけます。

 

デジタルX線透視診断装置 Astorex i9

令和4年1月に、Astorexi9(アストレックス アイ9)というX線透視診断装置を導入し稼働しています。
以前の装置より、大きいモニターを搭載しており、検査中の透視や画像を見やすくなっています。さらに、外科や整形外科などの様々な検査を高画質・低被ばくで行うことができます。
今回当院では、トモシンセシス撮影・長尺撮影・DSAを搭載しています。

本装置を導入し、以前に増してより良い検査を提供できるようになりました。
検査に対して不安やご不明な点がありましたら、診療放射線技師にお声がけください。

 Astorex i9

トモシンセシス撮影
奥行きを知るために撮影します。撮影角度を変えて撮影し、得られた投影画像に対して画像処理することで、そのボリュームデータから奥行方向にスライス情報を持ったデジタル断層撮影が可能です。これにより、CT室に移動することなく透視検査中に断層情報を得られます。

 トモシンセシス撮影

長尺撮影
下肢や脊椎といった範囲の広い撮影のことです。この装置では、台に患者様が立っているだけで、X線管とFPDが移動し、収集画像を自動で貼り合わせて1枚の画像として再構成します。これにより、高画質な画像が短時間で得ることができます。

 長尺撮影

DSA
血管造影画像と非造影画像をサブトラクション(引き算)処理することで、血管以外の組織を消去し、血管像だけを抽出する撮影法です。この機能は、濃度分解能が向上するので、造影剤を少量でも画像上で検出することが可能になります。

 

フラットパネルディテクタ(FPD)搭載型マンモグラフィ

 当院ではフラットパネルディテクタ(FPD)搭載型のマンモグラフィ装置を使用しています。 この装置は、高い病変の描出力を持ち「しこり」として触れない早期の乳がんの発見にも大変優れています。
通常のマンモグラフィ撮影の他に、デジタルブレストトモシンセシス、ステレオタクティックマンモトーム生検も行っています。

 

・デジタルブレストトモシンセシス
通常のマンモグラフィ検査と同じ様に乳房を圧迫します。通常であればそのまま乳房に、垂直に撮影するのですが、デジタルブレストトモシンセシスでは、異なる9つの角度で撮影し、最後に画像を再構成することで平面だけではなく、奥行きの情報もある画像を得ます。奥行きの情報が入るため、これまでマンモグラフィでの診断が難しかった乳線の多い乳房にも有効です。

・ステレオタクティックマンモトーム生検
生検とは、ある病変を疑うものの組織を採取し、病理組織診断を行うことです。 ステレオタクティックマンモトーム生検では、その他の検査で良性か悪性かを判断できない石灰化病変をマンモグラフィ撮影を用いながら穿刺して、組織を採取する検査です。

検査中は、乳房を圧迫したままの状態であるというデメリットはありますが、傷痕は数ミリ程度ですので縫合の必要がなく、痕もほとんど残りません。 局所麻酔下で行うため痛みもなく、1度の穿刺でより確実な診断のできる検査となっています。

・CAD(コンピューター検出支援装置)
ネットワーク経由でデジタルマンモグラフィのデータを受信し、マンモグラフィ上の関心領域を自動的に検出する診断支援装置です。 マンモグラフィ上にある石灰化や腫瘤などに反応し、その領域に自動的にマークを表示します。

担当医のご紹介

名前 専門分野 所属学会 認定資格
中島 秀行 画像診断 日本医学放射線学会 専門医
境 一光 血管造影 日本医学放射線学会 専門医

 

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