日本透析医学会統計調査(JSDT Renal Data Registry:JRDR)は、毎年年末に全国にある維持透析療法を実施している4,413施設を対象に実施されており、2017年末の調査では全国の維持透析総数:334,505名、平均年齢:68.43歳。大阪府においては維持透析患者数:23,801名(人口100万人あたり2697.6名)と報告され、患者数は1968年統計調査開始より年々増加し続けそれに伴い維持透析施設数も同様に増加しています。
南大阪病院および関連施設では、2004年の「透析室」設置から慢性腎臓病に対する維持血液透析療法を実施し透析適応疾患の増加に応じて設備を拡張してきましたが、現在も増加傾向にある維持透析患者様の受け入れ枠拡大のため、本年10月より新たに外来透析専用施設を開設する運びとなりました。
この度の院内開設により、既存の「シャント外来」など維持透析に関わる疾患に対しても他科との連携により速やかな検査や治療の実施が可能となり、透析に関わる合併症やその他の疾患にお悩みの患者様においても、ご安心いただける環境であると考えています。
外来透析室 概要
- ● 施設名称:外来透析室
- ● 開設日:2019年10月1日
- ● 開設場所:南大阪病院 外来棟4階
- ● 室長:川口祐司 内科副部長 / 副室長:増本晃治 内科医員
- ● 透析ベッド数:30床(午前・午後:2クール)
- ● 治療内容:血液透析、血液透析ろ過(On-Lone HDF)、血液ろ過、吸着療法各種
- ● 治療時間:午前8時30分~午後6時00分
- ● 受入患者数:約100名
南大阪病院 血液透析治療の沿革
- ● 2004年9月:血液透析室を開設し、血液透析導入~外来維持透析受入れを開始
- ● 2009年12月:南大阪クリニック(40床)を開設し、外来透析施設を移設
- ● 2012年11月:新病院病棟が完成し、現在の10階病棟内に「透析治療室(入院専用7床を移設)」
- ● 2019年10月:「外来透析室」を開設し、外来透析患者の受入れを拡大
南大阪病院においての維持透析診療について
- ● 入院・透析導入:透析治療室(7床)
- ● 外来維持透析:外来透析室(30床)
- ● 外来維持透析:南大阪クリニック 透析センター(40床:送迎サービス有)
今後も、地域中核病院として医療ニーズを常に検討し「地域からよろこばれ、信頼される病院」を目指して鋭意努力してまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
南大阪病院および関連施設においての維持透析に関するご相談は、下記までお願いします。 透析センター事務長 野口:070-5435-2050(平日のみ 9:00~17:00) |